広西の洞穴墓から14体の古代ゲノムを解読、語族形成の謎に迫る。
この研究は、歴史時代の広西における洞穴埋葬遺跡から14体の古代人ゲノムを新たに解読したものです。目的は、中国西南部におけるクラダイ語族とミャオヤオ語族の話者集団が、どのように遺伝的に形成され、地域差を生じたのかを明らかにすることにあります。古代DNAは、現代の言語分布だけでは見えない過去の集団の移動や混合の歴史を直接示す手がかりとなります。
今回の14体のうち、Y染色体は10体で詳細な系統まで判定されました。最多はC-F1059で3体、次いでO-SK1630やC-AM00848などが各1体です。母系ではB5a1cが3体と最も多く、M71-a、Z4、F1a2a、F1a1a、R9b1a3が各1体でした。父系・母系ともに複数の系統が共存し、当時の集団が多様な遺伝的背景を持っていたことを示します。
クラダイ語族やミャオヤオ語族の起源に関心がある人にとって、広西の古代ゲノムは現代集団の成り立ちを直接たどる重要な資料です。父系・母系の多様性は、単純な単一起源ではなく、複数の集団の混合を示唆します。
| ハプログループ | サンプル | |
|---|---|---|
| C-F1059 | 3 | |
| O-SK1630 | 1 | |
| C-AM00848 | 1 | |
| C-AM00612 | 1 | |
| O-FTB24486 | 1 | |
| O-BY168242 | 1 | |
| O-N5 | 1 | |
| O-B462 | 1 |
| サンプル | Y-DNA | mtDNA | 文化 / 時期 |
|---|---|---|---|
| BandaKD12 | C-AM00848 | — | |
| CenxunKP14 | C-F1059 | — | |
| HTY3_NL03 | O-B462 | B5a1c | |
| HTY5_NL05 | C-F1059 | M7c1b2 | |
| HTY8-1_NL13 | O-N5 | B5a1c | |
| LadaKH02 | O-BY168242 | R9b1a3 | |
| LayiKD03 | O-FTB24486 | F1a1a | |
| LayiKD04 | C-AM00612 | F1a2a | |
| NPS_NL24 | C-F1059 | B5a1c | |
| ShenxianKP02 | O-SK1630 | M71-a |