Y染色体Q单倍群が語る、アメリカ大陸への人類進出の道筋。
この研究は、アメリカ先住民のY染色体にほぼ共通して見られるQ単倍群を詳しく調べたものです。152人のY染色体を分析した結果、人類が北アメリカへ最初に入ったのは沿岸と内陸の両ルートだった可能性が高いとわかりました。また、男性人口は1万5千年前以降に大きく増え、その後8千年前から3千年前までは安定し、再び増加したことが示されました。南アメリカへの進出は1万5千年前より前だった可能性も示唆されています。
この研究では152本のY染色体が分析され、そのうち34本が再解読されました。サイト内のサンプル統計でも34本がY染色体解析に成功しており、論文の再解読数と一致します。内訳はQ-CTS2730が3本、Q-Z19528、Q-M3、Q-TY103789、Q-Y128398、Q-FT317594、Q-BZ1285が各2本など、すべてQ単倍群に属しています。地域はモンゴルやイランなどユーラシア各地を含み、Q系統の広域分布を反映しています。
Q単倍群はアメリカ先住民だけでなくユーラシアにも広く分布するため、自身のQ系統の位置づけを理解する手がかりになります。特にQ-Z780やQ-M848などの分岐は、アメリカ大陸への移動や拡散を考える上で重要です。