イベリア南部の銅器時代から青銅器時代への移行をゲノムで解明。
この研究は、イベリア南東部で約4200年前に起こった社会の変化をDNAで調べたものです。銅器時代の集団墓地が減り、エル・アルガル文化のような階層社会が出現する時期に、Y染色体の系統がほぼ完全に入れ替わり、ステップ系祖先が流入したことがわかりました。これは男性系統の創始者効果を示し、男性が女性より多くの親族と共有していたことからも支持されます。ただし、一部のエル・アルガル集団では単純な二源モデルでは説明できず、青銅器時代以前からの地中海からの遺伝的寄与も示唆されています。
この研究では52人の古代人ゲノムが分析され、28人でY染色体ハプログループが解読されました。主なY系統はR-P312が6人、R-TY497740が4人、R-TY500158、R-Z195、R-TY500159、R-TY500165が各3人などで、R1b系統が優勢です。ミトコンドリアDNAではU5b3、J2b1a、K1a-T195C!が各3人、K1a4a1、K1a4a1e、H4a1aが各2人など多様性が見られます。サイトはZAP002から51人と大部分が集中しています。
祖源愛好家にとって、この研究はイベリア南部における青銅器時代の始まりに、ステップ系祖先の流入とY染色体の大規模な入れ替わりがあったことを示します。特にR1b系統の拡大と男性中心の社会構造が、現代のヨーロッパ人の遺伝的構成を理解する上で重要です。
地図タイル: TheYtree · 点の大きさ = サンプル数
| ハプログループ | サンプル | |
|---|---|---|
| R-P312 | 6 | |
| R-TY497740 | 4 | |
| R-TY500158 | 3 | |
| R-Z195 | 3 | |
| R-TY500159 | 3 | |
| R-TY500165 | 3 | |
| R-TY500169 | 2 | |
| R-Z39393 | 1 | |
| R-FTC605 | 1 | |
| H-Z19117 | 1 | |
| R-S230 | 1 |
| サンプル | Y-DNA | mtDNA | 文化 / 時期 |
|---|---|---|---|
| ALM058 | R-Z195 | U5b1f1 | · 3,600 BP |
| ALM069 | R-P312 | H1q1 | |
| ALM070 | R-TY500165 | K1a1b1 | · 3,650 BP |
| ALM064 | R-TY500169 | H1cf | |
| ALM040 | R-P312 | U5b2b3a | · 3,850 BP |
| ALM047 | R-FTC605 | H6a1b | · 3,850 BP |
| ALM080 | R-P312 | U5b3 | · 3,600 BP |
| ALM032 | R-TY497740 | T2b3-C151T | · 3,650 BP |
| ALM014 | R-TY500165 | U5b1c | · 3,700 BP |
| ALM002 | R-P312 | K1b1a1c |