パプア系祖先の大半は、実はニューギニアからの比較的新しい逆流だった。
これまでワラセアのパプア系遺伝子は、5万年前の最初の定住者に由来すると考えられてきました。しかし250人以上のゲノム解析により、その約75〜100%はニューギニアからの先史時代の移住に由来し、初期定住者の寄与はわずかであることが判明しました。混血は西部・中部に限られ、南島系航海者の遺伝子流入と同時期に起きた可能性が高いです。
Y染色体はC-Z31885が6例、C-M38とC-M208が各3例、M-B256が2例など、C系統とM系統が主体です。mtDNAはB4a1a1が15例と圧倒的で、B4a1a1aやB4a1a1eなどの派生型も見られ、南島系航海者に関連する系統が多数を占めます。O系統やS系統もわずかに含まれ、多様な起源が示唆されます。
自分のYやmtDNAがC系統やB4a1a1に属する場合、その起源はニューギニア方面の古い層や南島拡散の波と関わる可能性があります。ワラセアの遺伝史は単純な置換ではなく、複数波の移住と混血の積み重ねである点が重要です。