宋〜清の長江下流域、8体の古代ゲノムが語る遺伝的連続性。
この研究は、長江下流域で初めて報告された宋から清時代(960〜1921年)の8体の古代人ゲノムを分析したものです。ほとんどの個体は遺伝的に非常に均一で、この地域が長期間にわたり遺伝的に安定していたことを示しています。7体は祖先の69.3〜100%を古代黄河関連集団に由来し、残りは南東アジア基層に由来すると推定されました。現代の長江下流域の漢族は、これら歴史時代の人々の直接的な子孫である可能性が高いです。
分析された8体のうち、Y染色体ハプログループは4体で解読され、O-TYT162570が2体、O-F16340が1体、O-Y29783が1体でした。ミトコンドリアDNAは6体で判定され、D4j6、M7c1b2b、D5a2a1、D5b、M10a1a1b1が各1体ずつで、1体は不明でした。試料は江蘇省宿遷市奶奶廟東(3体)、連雲港市海州区孔望山村(3体)、同市海州区体育館(2体)から得られています。
長江下流域の歴史時代の人々が現代漢族の直接的な祖先である可能性が高いことは、この地域の祖源を探る上で重要な指針となります。また、黄河関連祖先の南進と在地の稲作祖先の共存という、南北をつなぐ遺伝的架け橋としての役割を理解する手がかりとなるでしょう。
地図タイル: TheYtree · 点の大きさ = サンプル数
| ハプログループ | サンプル | |
|---|---|---|
| O-TYT162570 | 2 | |
| O-Y29783 | 1 | |
| O-F16340 | 1 |
| サンプル | Y-DNA | mtDNA | 文化 / 時期 |
|---|---|---|---|
| 21LHKMM16L | O-TYT162570 | M7c1b2b | · 清代 |
| 21LHKMN112 | O-TYT162570 | B4c1b2c2 | · 宋代 |
| KWSM146LR | O-F16340 | D5b | · 明代 |
| 21SMM157SE_2 | O-Y29783 | D5a2a1 | · 明代 |