エーゲ海の古代DNAが、混血と近親婚の歴史を明らかにする。
新たに解析されたエーゲ海地域の古代人102体のゲノムから、新石器時代から鉄器時代にかけての遺伝的変遷が判明した。クレタ島の初期農耕民は同時代のエーゲ海人と共通祖先を持ち、新石器時代末から青銅器時代初期にはアナトリア由来の「東方的」遺伝子流が確認された。また、中期青銅器時代にはギリシャ本土で中央・東ヨーロッパ系祖先が加わり、クレタ島にも紀元前17~12世紀に徐々に広がった。さらに、世界的に前例のない高頻度の近親婚が行われていたことも示された。
本解析にはエーゲ海地域の39体が含まれ、Y染色体は全て解読済み。上位ハプログループはJ-P58が5体、J-Z615が3体、J-BY54316、R-PF7558、J-Y151557、J-V2639が各2体など。ミトコンドリアDNAではK1aとN1b1a2が各2体、他はK2b1、T2b8、HV1、T2bが各1体。特定遺跡XAN051からは25体が出土しており、局所的な集団構造を示す。
エーゲ海地域の祖源に関心を持つ人々にとって、この研究は青銅器時代の文化変容が遺伝子流と密接に関連していたことを示す。また、近親婚の高頻度は、当時の社会構造や婚姻慣行を理解する手がかりとなる。
地図タイル: TheYtree · 点の大きさ = サンプル数
| ハプログループ | サンプル | |
|---|---|---|
| J-P58 | 5 | |
| J-Z615 | 3 | |
| J-Y151557 | 2 | |
| J-V2639 | 2 | |
| J-BY54316 | 2 | |
| R-PF7558 | 2 | |
| J-F4326 | 1 | |
| E-BY6578 | 1 | |
| J-Z7671 | 1 | |
| G-PF3378 | 1 | |
| G-PF3345 | 1 | |
| C-V222 | 1 |